歯を“1本”失うということ
治療の手がほどこせなくなってしまった歯の最終手段は、抜歯するしかありません。
今回は、
“歯を失うということが人の体にどんな影響を与えるのか” についてお話したいと思います。

大人の場合、通常、歯は上が16本、下が16本の全部で32本(親知らずを含む)生えています。
この上下32本の歯はそれぞれバラバラに機能するのではなく、上の列と下の列、それぞれが1セットになっていて、噛み合うときにかかる力を分散させて効率よく物を噛んでいます。

ですから、
歯が1本でも無くなってしまうと、かみ合わせが崩れ、噛む力に大きな影響を与えてしまいます。例えば、食べこぼしをしてしまったり、飲み込みがうまくいかず、胃に負担がかかってしまったり…。

また、前歯を無くしてしまった場合、まず
見た目が悪くなることを考えてしまいますよね。
そして、見た目を気にすると、□元を隠そうとして□を大きく開けることができず、
対人関係に支障をきたすこともあるでしょう。また、抜けた歯の隙間から空気がもれ、はっきりとした発音で話すこともできなくなってしまいます。

しかし、なによリ最も大変なことは
“食べ物を噛む” ことがうまくいかなくなってしまうことです。
例えば、奥歯は食べ物をすりつぶしたり噛みくだいたりしますが、片方の奥歯が抜けてしまうと、もう片方の奥歯ばかりで噛むようになり、
かみ合わせにゆがみができてしまいます。

また、下の奥歯が抜けてそのままにしていると、その歯とかみ合わさっていた上の奥歯が、下の空いてしまった隙間に向かって出っ張るように伸びてきて、歯の根がむき出しになってくることもあるのです。

☆☆☆ 1本無くなってしまうと
           全体の歯ならぴにも影響を与えてしまいます。 ☆☆☆


歯を支える骨は常に再生をしていますから、歯が抜けてしまったことでそこに空間ができると隣の歯が徐々に傾いてきてしまいます。

そして、それをそのままの状態にしておくと、抜けた歯の隣や上の歯だけにとどまらず、ほかの歯もどんどん移勤してきてしまい、全体の歯ならびが悪くなってかみ合わせもうまくいかなくなり、きちんと物を噛むことができなくなってしまいます。

このように、
抜けた歯のところにできた空間は、そのままずっと同じ状態ではないのです。

そして、こうして徐々に傾いてきてしまった歯には大きな負担がかかってしまい、その結果、
健康な歯に大きなダメージを与えてしまうのです。また、歯ならびが悪くなると、歯ブラシが歯の隅々まで行き届かなくなってしまい、みがき残しができて、むし歯や歯周病にかかるリスクも高くなってしまいます。

このように、
お□の中はまるで積み木細工のようなもので、一つが崩れると全部が崩れてきてしまうのです。

「たかが歯一本」 でも 「されど歯一本」 なのです。


>> 歯のはなしに戻る  >> トップページに戻る
Copyright(C)2006. SANTANDA DENTAL CLINIC All Right Reserved.