おとなに効くむし歯対策!
★人生80年。歯の寿命は?

  
「むし歯予防」 というと、おとなは関係ないと思われがちですが、実はおとなの歯にとって
  も、
予防がますます大事な時代になってきているんです。それは 「人生80年の時代になっ
  た」 ということと関係しています。
  現在、
80歳になっても20本の歯を残し、美味しく食べて元気に過ごそう 「8020運動」
  が提唱されています。その成果もあってか、少しずつではありますが
                         
(現状では80歳の時残っている歯は11本ほど)
  自分の歯を長く残すことのできる方が増えてきました。
  これはとても喜ばしいことですが、その際忘れてはならないのは、 「ただ歯を残す」 のではな
  く、
十分な機能を持つ健康な歯を残すことが大事、ということです。
  
寝たきりにならず健康寿命を延ばすことが重要なのと同様に、
  
歯も 「健康寿命を延ばそう」 というわけです。

自分の歯でしっかり噛めるお口で
「食」を支えることは、元気な老後にとって不可欠なテーマです。


★おとなの歯ならではのリスクって?

  ところが、
歯を長く使い続けるという、人類史上初の試みのなかで、さまざまな問題も浮き
  彫りになってきました。
  人生50年の時代、あるいは年をとったら総入れ歯になるのはあたりまえ、と思われていた時
  代には問題にならなかった、長く使われるがゆえの
 
「おとなならではのむし歯のリスク」 が明らかになったのです。
     ・ 歯の根元など、子どものむし歯とは異なる場所にできやすいこと、
     ・ 長年の酷使に耐えているために、
             気付かぬうちに噛む面のエナメル質が減っていること、
      そして
     ・ 治療済みの歯の二次う蝕の問題も深刻です。


★発見が遅れがちなおとなのむし歯

  また、しみたり痛んだりという
自覚症状が少ないのも、おとなのむし歯の大きなリスクです。
  
歯自体が成熟していて、神経の通っている管が細くなり、痛みを起こす刺激をブロックしてしま
  うからなのですが、このために
発見が遅れがちです。
  知らないうちにむし歯が大きく広がっていて、ある時突然歯が折れて、あわてて歯科医院に駆
  け込んだけど手遅れ、結局抜歯になってしまった、というようなことも珍しくありません。

むし歯ができやすく、しかも気付きにくいという、不利な条件のおとなの歯。人生80年の時代、まだまだ歯を失うには早すぎます。

今日からさっそく
 「おとなのむし歯予防」 を始めましょう。


                                 宮崎 真至(日本大学歯学部教授)


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