さて皆さま、CTとは何か、ご存知でしょうか?
CTは“Computed Tomography”略称です。
一般的に皆さんにお馴染みの「医科用CT」…実際に撮影されたことがなくても、昨今の医療系ドラマ等でよく見かける…は、身体の軸に対して垂直ないわゆる“輪切り”の像である水平断面が基本で、これに対して垂直な2つの断面≪専門用語では矢状断面(左右方向)、前頭断面(前後方向)≫は、基本ととなる水平な断面のデータを再構成して表示されます。ゆえに、立体的な3D画像として画面上で見ることができます。
今回導入した「歯科用CT」は、医科用のものとは撮影方法や画像の構成の仕方はが異なります。専門的すぎるので詳しく解説することはしませんが、これまでの2次元画像では得られなかった歯、顎(あご)、顎関節等、そこに存在する病変が立体的な画像として画面上で確認できるのは同様です。
例えば、“親知らず”の抜歯の際、歯の根の形や向き、神経や血管との位置関係が想像ではなく実像として確認できます。
今後、インプラントの植立の際にも、顎の骨の厚みや適切な方向、そういったものをしっかりとした予見のもとで行うことができます。
より一層、安全、安心、確実、最善、確かで納得の診療をお届けできる武器(笑)を得たと言っても過言ではないと思っています。何でもかんでもというわけではなく、必要な症例に対して必要に応じて使っていければよいと考えていますので、今後もご理解をいただきながらお任せいただければ幸いです。
折に触れ、CTの説明を追加≪2022年3月号≫して参りますので、ご興味があれば楽しみにしておいてください。