子どもからシニアまで ライフステージ別「お口の健康ポイントと注意点」

私たちのお口は、食べる・話す・笑うといった日常の基本的な活動を支えるだけでなく、全身の健康にも大きく関わっています。そして、歯や歯ぐきの健康は年齢によって課題が変わり、その時々に合ったケアを行うことが人生を通して健やかに過ごす秘訣です。
 
そこで今回は、子どもからシニアまでのライフステージに分け、知っておきたい「お口の健康ポイントと注意点」をご紹介します。

 ★★★ 乳幼児期 ★★★
 
   乳歯は永久歯よりやわらかく、むし歯になりやすい歯です。歯が1本でも生えたらケアを
   スタートしましょう。
   最初はガーゼや小さな歯ブラシで優しくみがき、1日1回は保護者の仕上げみがきを。
   また、この時期に大切なのは「ダラダラ食べ」を防ぐこと。間食は時間を決め、寝る前に
   は必ず歯みがきを行うことを習慣化しましょう。
   
   【∴Point∴
    ◎歯が生えたらすぐにケア
    ◎寝る前は必ず歯みがき
    ◎おやつは時間を決める

 ★★★ 小学生~高校生 ★★★
 
   小学生になるとえいきゅうしへの生え変わりが始まります。
   特に噛み合わせ面や奥歯、生えかけの歯はむし歯になりやすいです。このステージでは、
   歯並びが変化してみがきにくい場所も増えますので、小学校低学年までは保護者の仕上げ
   みがきを継続できると◎。
   中高生になると、部活動や塾などで生活が不規則になり、間食やスポーツドリンクの摂取
   も増えがちです。特にスポーツドリンクは糖分が多いため、むし歯のリスクが高くなりま
   すし、長時間・頻回に飲むと歯が少しずつ溶ける酸蝕歯の原因にも。
   この時期は「自分でみがく力」を育てながら、定期検診を受けることも大切です。
   
   【∴Point∴
    ◎噛み合わせ面や生えかけの歯は丁寧に
    ◎スポーツドリンクの摂取回数・頻度に注意
    ◎デンタルフロスの使用

 ★★★ 20代前後~30代 ★★★
 
   この世代は、実はむし歯が増えやすい時期でもあります。
   子どもの頃は学校健診や保護者の管理がありましたが、高校を卒業すると進学・就職・一
   人暮らしなどで生活リズムが乱れやすく、歯科受診の感覚も空きがちに。
   その結果、
   「気づいたらむし歯が増えていた」
   「子どもの頃に治療した歯が再びむし歯に」
   というケースも少なくありませんので、このステージでは、歯科での定期的なメインテナ
   ンスを習慣化できるかどうかが将来の歯の本数を左右します。
   また、30代は仕事や子育てで忙しく、自分のケアが後回しになりがちな世代。しかしこ
   の年代から、歯周病は静かに進行し始めます。歯ぐきの腫れや出血は初期サインですので、
   痛みがなくても放置しないことが重要です。
   
   【∴Point∴
    ◎定期検診の継続
    ◎出血は歯周病のサイン
    ◎治療済みの歯のチェック

 ★★★ 40代~50代 ★★★
 
   この世代で急増するのが歯周病です。
   歯周病は進行すると歯を失うだけでなく、糖尿病や心疾患など全身の疾患にも悪影響を及
   ぼすことが報告されています。
   そのため、日々の丁寧な歯みがきに加えて、歯科でのプロフェッショナルなケアや定期検
   診を受けることが重要です。

   【∴Point∴
    ◎歯石除去を定期的に
    ◎生活習慣の見直し
    ◎口臭の変化もチェック

 ★★★ シニア世代 ★★★
 
   シニア世代は歯の本数だけでなく、お口の機能維持が重要になります。
   噛みにくい、むせやすい、滑舌が悪くなったなどの変化は“オーラルフレイル”のサインか
   もしれません。お口の体操や食事をよく噛む、入れ歯の定期調整などを行って、機能低下
   を予防しましょう。

   【∴Point∴
    ◎噛みにくさを放置しない
    ◎お口の体操を習慣化
    ◎入れ歯の定期チェック

※各世代に共通するお口の健康ポイントは、毎日のケアと定期検診の継続です。