新型コロナウィルスの感染拡大防止の観点から、学校や職場など公共の場での歯みがき中止、または自粛をしているケースを多く見かけます。
ただ、お口の健康を考えると、毎食後にきちんと歯をみがくことは大切です。
そこで今回は「コロナ時代の歯のみがき方」についてお話しします。
★ポイント1★≪口を閉じて歯をみがく≫
歯をみがく時は、できるだけ口を閉じてみがいてください。
ヘッドが小さめのコンパクトな歯ブラシを選ぶと、比較的ラクにみがくことができます。
ちょっと難しいのが、前歯の裏をみがく時です。口が開いて飛沫が飛びやすいため、歯ブ
ラシを持たない手で口元を覆いながらみがくとよいでしょう。
★ポイント2★≪口をゆすぐ水はそっと吐き出す≫
口をゆすいだら、体を前に傾けて水はそっと静かに吐き出してください。
高い位置から勢いよく水を吐いてしまうと、周りに水が飛び散り、感染のリスクも高まり
ます。
歯をみがいた後は、1~2回程度、少量の水で口をゆすぐのが目安です。
★ポイント3★≪おしゃべりは禁物≫
コロナの流行前は、歯をみがきながらおしゃべりしたりと、一種の井戸端会議の時間になっ
ていたケースもあるかもしれません。
しかし、今は歯をみがきながらおしゃべりするのは禁物です。“黙食”同様”黙はみがき”で行い
ましょう。
★ポイント4★≪密を避けて要換気≫
歯をみがく場所が密にならないように、時間帯をずらしたり、人との距離をとって歯をみがき
ましょう。可能であれば、一人でみがくのがベストです。
また、歯をみがく場所は狭い空間も多いため、窓を開けたり換気扇を回したりして、換気も行
いましょう。
◇◇◇ 歯みがきは感染症予防に有効! ◇◇◇
歯みがきは、むし歯や歯周病、口臭の予防だけでなく、感染症の予防にも効果があります。
特に歯周病菌が作り出す「プロテアーゼ」には、お口の中の粘膜を破壊する作用があり、
これが増えるとウィルスが体内に侵入しやすくなってしまいます。
お口の中の細菌を減らすには歯みがきが肝心です。
感染症対策には、うがい、手洗いに加えて、歯みがきもお忘れなく!
※“飛沫を飛ばさないこと”を意識して、しっかりと歯をみがきましょう!