『ちょっと人に教えたくなる“お口の中の不思議な話”』
このコーナーでは、“口”に係る「ちょっとした豆知識」を紹介します。

★『痛い歯を勘違いしてしまう「歯痛錯誤(しつうさくご)」とは?』★

「右下の奥歯が痛い…」
と感じていても、実際には別の歯が痛みの原因になっている場合もあります。
これは「歯痛錯誤」と呼ばれるもので、痛みを脳に伝える際に、その場所を勘違い
してしまう“関連痛”の一種になります。

この仕組みとしては、歯の痛みを脳に伝達する“三叉神経”が関係しています。
この三叉神経は3本に大きく枝分かれして顔面の感覚を支配していますが、脳に近
づくにつれて1本になっているため、この神経の枝先で感じた歯の痛みが、最終的
にどの歯の痛みなのかわからなくなってしまうのです。
