安芸郡府中町本町にある歯科医院 さんたんだ歯科医院

「歯に衣(きぬ)着せぬ」

このコーナーでは、“歯”にまつわる慣用句や熟語、故事、ことわざなどの意味や由来などをご紹介します。

 

「歯に衣(きぬ)着せぬ」

「歯に衣着せぬ」は、「率直に物を言う」「思ったままをハッキリと口にする」という意味です。
歯に衣なんて着せられないよね?と思うと思いますが、これは歯や口元を隠すことのたとえになります。
歯や口元に衣を着せて隠しているようなモゴモゴとはっきり発音できないことの反意語として、衣を着せ
ないことが率直な物言いをするという意味になりました。

ただし、ズバズバと毒舌や失礼な発言をすることとは違います。
「歯に衣着せぬ」はあくまでも良い意味のほめ言葉であり、その言葉の内容に正当性があったり、みんな
が思っていても口に出せなかったことを意思を持って発言することになります。

ちなみに、歯に衣着せぬの反対の意味を持つ慣用句には「奥歯に物が挟まる」などがあります。