安芸郡府中町本町にある歯科医院 さんたんだ歯科医院

歯医者さん教えて!「治療中の素朴な疑問&質問

皆さんは、歯の治療を受けている時に「どうしてこんなことをするんだろう?」と、ふと疑問を感じたことはありませんか?
理由はわからないながらも、そのまま治療を受けているという方もいらっしゃるかもしれませんね。
そこで今回は、治療中の素朴な疑問&質問についてお答えします。

【疑問&質問①】
 『むし歯の治療で麻酔をする時、しない時の違いは?』

   むし歯の治療の際、麻酔をするかしないかの主な違いは、痛みを感じるかどうかです。
   むし歯の範囲が広くて深い場合、歯の内部にある神経に近い部分まで削る必要があるため、
   痛みを感じさせないように麻酔をします。
   また、痛みの感じ方には個人差があるため、痛みに弱く麻酔を希望される方には使用する
   場合もあります。

【疑問&質問②】
 『歯を削る時に、機械から水が出てくるのはなぜ?』

   歯を削る時に、口の中に水が出てくる機会を入れられることがありますよね?
   「大量の水しぶきが歯に浴びせられている!」
   と感じる方が多いかもしれませんが、実は水はごく少量です。そして、水は圧縮された
   空気と一緒にシューっと機械から出ていて、歯ではなく主に歯を削る機械に当てられて
   います。その理由は、高速で回転する機械の摩擦熱を冷やして、歯へのダメージを軽減
   させるためです。また、歯を削りやすくしたり、削ったカスを洗い流したり、削った表
   面をキレイにする役割もあります。

【疑問&質問③】
 『歯の治療で青い光を当てるのはなぜ?』

   治療中、歯に青い光を当てることがあります。この青い光は、光を照射すると固まる素
   材を固めるために当てています。このような素材は、小さなむし歯を削った後に入れる
   詰め物、かぶせ物の土台などに使われることがあります。
   ちなみに、時間で固まる素材を使用すると、時間内に形を整えるために焦りながら作業
   する必要がありますが、青い光を当てなければ固まらない素材であれば、形をしっかり
   と整えてから固められるメリットがあります。

【疑問&質問④】
 『何度も通院が必要な理由は?』

   1本のむし歯を治すのに何度も通院した経験はありませんか?
   「一度で治療を完了してくれたらいいのに!」と思われるかもしれませんが、むし歯の
   治療では状態によって治療に時間がかかる場合があります。
   特にむし歯が神経まで達していた場合、歯の神経が入っていた部分を無菌化する必要が
   あり、この治療はとても根気が必要です。そして、歯の内部がキレイになったところで、
   かぶせ物を作るための型どりを行い、かぶせ物が完成したら、ようやく歯に着けること
   ができます。
   当然、むし歯が何本もあればさらに時間がかかるため、むし歯は初期の段階で治療する
   方が、時間も費用もかかりません。

【疑問&質問⑤】
 『治療した歯はもうむし歯になりませんよね?』

   一度治療した歯でも、むし歯になることがあります。
   これは二次カリエスと呼ばれるもので、成人から高齢者に発生することの多い、大人特
   有のむし歯です。
   治療したという安心感から、ケアがおろそかになったり、詰め物やかぶせ物の劣化など
   が原因で起こります。
   特に神経を抜いた歯は痛みを感じないため、再発に気づくのが遅れるケースも多々あり
   ます。むし歯の治療を繰り返す度に歯の寿命は縮まり、最終的には歯を失うことにもな
   りかねません。
   一度むし歯になった場所こそ、みがき残しの多いウイークポイントとして、重点的にケ
   アをしましょう。