「食べ物や飲み物が誤って気管に入ってしまうことが最近多くなった…」ということはありませんか?
頻繁にむせてしまう場合、もしかすると“飲み込む力”が低下しているのかもしれません。
そこで今回は、早い方では40代から衰えはじめる“飲み込む力”を鍛える方法についてご紹介します。
★★★ “飲み込む力”が衰えると? ★★★
飲み込む力が衰えた時、一番怖いのは誤嚥による誤嚥性肺炎です。
誤嚥性肺炎とは、食べた物や唾液が誤って気管に入ることが原因で発症する、肺炎の一種です。
健康な方であれば、飲食物や唾液を飲み込む時に、のどの奥にあるフタが自然と閉まり、それら
は食道の方へ流れます。
しかし、飲み込む力が低下している高齢者などは、そのフタの開閉がうまくいかないため、誤っ
て飲食物が気管の方に入ってしまい肺炎を起こしてしまいます。
誤嚥性肺炎が原因で死亡する高齢者は年間約4万人。飲み込む力の衰えは命さえも脅かすため、
高齢者に限らず今から飲み込む力を鍛えましょう!
★★★ “飲み込む力”を鍛えるには? ★★★
飲み込む力を鍛えるには、のどの筋肉を鍛えることです。
のどの筋肉は年齢とともに衰えるため、積極的に使うことが大切です!
次のような方法をぜひお試しください。
【①のど仏を意識的に動かす】
まずは、水を飲むときに「ゴックン」とのどを動かしてみてください。
次に、のど仏を上下に動かしたり、上げたままキープするなど、のど仏
を意識的に動かしてみましょう。
女性の方はのど仏がわかりにくいと思いますので、のどに軽く手を当て
て行うとよいでしょう。
のど仏を上げたまま10秒間キープして、最後に息を勢いよく吐く。
【②新聞を声に出して読む】
飲み込む時と発生する時に使われる筋肉はほぼ同じです。
つまり、声を出すことは、飲み込む時に使う筋肉を鍛えることにもなり
ます。
おしゃべりしたり、歌ったりもトレーニングになりますが、一番のおす
すめは新聞の音読です。新聞の音読は脳トレにもなりますので、毎日の
習慣にしてみましょう。
【③スパイスを料理にプラスする】
唐辛子などに含まれる辛み成分「カプサイシン」を摂ると脳内のサブス
タンスPという成分の分泌が促され、のどの奥にあるフタの開閉をスム
ーズにしたり、飲み込む力をアップさせるそうです。
また、ショウガ、黒コショウの香りにも同様の効果が期待できるそうで
すので、料理にプラスしてみてはいかがでしょうか?