9月1日は「防災の日」です。
近年、日本各地で大規模な自然災害が発生していますが、備えは万全でしょうか?
今一度、備蓄品や避難袋の確認をするようにしましょう。
また、防災用品の中には“歯ブラシ”と“ガム”の準備もぜひお忘れなく。災害時はお口のケアが疎かになりがちですが、実は口腔環境の悪化は体調にも悪影響を与えます。
そこで今回は、災害時でも大切な「お口のケア」についてお話しします。
★★★ 災害時でもお口のケアが必要な理由 ★★★
災害にあってしまった時、「お口のケア」は後回しでも構わないのでは?と思われるかもしれません。
しかし、お口のケアというのは、全身の健康にも影響を与えてしまうため、災害時であっても絶対に必要です。
非日常の中、緊張と不安から唾液の分泌量が減少したり、十分な水分の確保が難しかったりすると、お口の中は
乾燥しやすくなります。
また、歯ブラシや歯みがき用の水が無くて歯みがきができていない状況であれば、ますますお口の中は汚れてい
きます。
すると、お口の中では細菌が繁殖して誤嚥性肺炎といった病気のリスクが高まり、免疫力の低い高齢者などは命
を落としてしまう恐れもあります。実際に阪神・淡路大震災の災害関連死では、24%の方が肺炎で亡くなって
います。
★★★ 防災用品に追加しておきたいもの ★★★
お口の中のケア用品として、防災用品には次のようなモノを追加しておきましょう。
【歯ブラシ』
免疫力が低下して歯ぐきの腫れなどが起きる場合もあるため、歯ブラシの毛はやわらかめが◎
【マウスウォッシュ】
家族で使えるように、ノンアルコールの低刺激タイプがおすすめ。
【液体歯みがき】
水で口をすすぐ必要がないため災害時に有効です。
【口腔ケアシート】
お口の中の汚れをふき取るウェットティッシュのようなものです。
【ガム】
唾液の分泌を促したり、ストレスや緊張の緩和にも役立ちます。
シュガーレスタイプを準備しましょう。
【入れ歯のお手入れ用品】
ご自身やご家族が入れ歯を使用している場合はぜひ準備を。
★★★ 災害時のお口のケア方法 ★★★
災害時は水の確保が難しい場合もありますので、少量の水または水を使わないお口のケア方法をご紹介します。
【少量の水で歯をみがく】
①コップに少量(大さじ2杯程度)の水を入れ、歯ブラシを塗らしてから歯をみがきます。
水は捨てずにとっておきます。
②歯ブラシの汚れはティッシュなどでふき取りながら、歯をみがいてください。
③①のコップで歯ブラシを洗います。
④最後にまた少量の水を用意して口をすすぎます。
【水がない場合のお口のケア】
※毎食後にお茶でお口をすすいでください。
※口腔ケアシートで歯や舌、お口の中の汚れをふき取ります。ハンカチやティッシュをぬら
して使用しても構いません。
★こちらも参考に!★
「日歯8020テレビ」災害時こそ大切!お口のケア