「仕事が忙しくて・・・」「新型コロナウィルスの感染が気になって・・・」
と、お口の中に気になる症状があるのに受診を控えてしまっていませんか?
しかし、中には早く治療しないと歯を失うことになったり、より治療に時間と費用がかかってしまう場合もあります。
そこで今回は、早めに受診した方が良い「歯のトラブル」についてお話しします。
【トラブル1】ズキスキ痛む!
歯が痛む理由の多くはむし歯ですが、ズキズキ痛む場合はかなりむし歯が進行しているサインです。
むし歯が神経まで達している可能性が高く、このまま放置してしまうと歯を抜くことにもなりかねま
せん。しばらく我慢していたら痛みがなくなった・・・、こういった時も決して自然治癒したわけで
はなく、歯の神経が死んで痛みを感じなくなってしまったからです。早めに受診して、歯を温存する
治療を早急に開始しましょう。
また、治療済みの歯が痛んでくるケースもあります。
これは、歯の内部に残った汚れが原因で根の部分に膿がたまり、噛んだ時に患部が圧迫されて痛みが
出ています。進行するとあごの骨が溶けたりすることもあるため注意が必要です。
【トラブル2】歯ぐきや歯が腫れた!
時として、ストレスや過労によって体の免疫力が低下して細菌に対する抵抗力が弱くなり、歯ぐきが
腫れたり、歯が浮くような感覚になったりすることがあります。そのような場合は、丁寧な歯のケア
と同時に生活習慣を整えて様子を見てください。
もし生活習慣を見直しても治らない場合は、歯周病が進行した、むし歯によって歯ぐきが炎症を起こ
した、歯の根の部分に膿ができたといったことも考えられますので、症状が気になる場合はすぐに歯
科医院を受診しましょう。
【トラブル3】詰め物やかぶせ物が取れた!
治療した歯の詰め物やかぶせ物が取れた時も、早めの受診をおすすめします。状況によっては、早め
に受診をすれば詰め物やかぶせ物をそのまま利用できる可能性があるからです。
詰め物やかぶせ物をしていた部分の歯は削って薄くなっていたり、もろかったりするため、外れたま
ま食べ物を食べたりすれば歯が欠けてしまうこともあり、そうなれば詰め物やかぶせ物はイチから作
り直さなければいけません。また、詰め物やかぶせ物が外れた状態の歯はむし歯になりやすい部分が
露出して、食べ物も詰まりやすいため、再びむし歯のリスクも高まってしまいます。
【トラブル4】歯が折れた、欠けた!
転倒して歯が折れたり、食べ物を食べている時に歯が欠けたりすることがあります。そんな時は慌て
ずに、まずは折れたり欠けたりした歯のカケラを「牛乳」に浸けて保存してください。カケラを治療
に活かせる場合もあるため、歯のカケラを持ってすぐに歯科医院を受診しましょう。
他にも、歯のカケラの保存法として口の中に入れておくという方法もありますが、飲み込んでしまわ
ないよう注意してください。
※気になる症状がある場合は、我慢せずに早めに受診しましょう!