「歯が痛くなった…」
「しみるようになった…」
など、むし歯のサインはいろいろありますが、むし歯は早期発見・治療が大切です。
なぜなら、治療する箇所が小さければ小さいほど治療期間は短いうえ、ご自身の歯を守りながら治療することができるためです。
そこで今回は、“むし歯になっているかもしれない時のサイン”についてお話しします。
★サイン1≪しみる・痛む≫
むし歯になった時、最もわかりやすいのが、歯がしみる・痛むといったサインです。
冷たいものだけでなく、温かいものを食べた時にも歯がしみる、歯が痛むといった場
合、中程度のむし歯を疑いましょう。
このようにしみたり痛んだりしている状態というのは、歯の象牙質までむし歯が進行
している可能性が高いため、すぐに治療を開始する必要があります。
★サイン2≪変色・穴が開く≫
歯の表面にあるエナメル質が溶け、歯の表面が変色していたり、穴が開いたり、奥歯
の溝や歯と歯の間が茶色や黒色に変色しているのは軽度のむし歯の可能性があります。
ご自身でご自身で発見するのはなかなか難しいため、定期健診などで指摘されて気が
つく場合が多いでしょう。まだむし歯が神経まで達していないため、痛んだりしみた
りすることはありませんが、これ以上に進行を止めるために適切な治療が必要です。
★サイン3≪フロスが引っかかる≫
今までスムーズに入っていたフロスがひっかかるようになったり、食べ物が頻繁に挟
まるようになるのは、もしかするとむし歯のサインかもしれません。
歯と歯と歯の間は歯ブラシの毛先が届かない場所なので、むし歯になるリスクが高い
ところです。もしフロスを入れて「ちょっとおかしいな」と感じることがあれば、早
めに歯科医院でチェックしましょう。
★サイン4≪詰め物・被せ物に段差ができる≫
過去に治療した詰め物や被せ物を何十年も使用していると、天然歯との間に段差がで
きてくることがあります。段差ができるとその隙間には歯垢がたまりやすくなり、む
し歯のリスクも高くなってしまいます。
また、詰め物や被せ物の内部が再びむし歯になり段差ができてしまうことも。
さらに、過去に神経を抜く治療をした歯は、むし歯になっても痛まず、発見が遅れが
ちです。治療済みの歯でも、再度むし歯になっていないか定期健診を受けて確認しま
しょう。
※残念ながら、むし歯を放置していても自然に治ることはありません。つい忙しかったりすると「ちょっと様子を見ておこう…」などと治療を先送りしがちですが、悪化すればするほど治療の期間も長引いてしまいます。気になるサインがあれば、早めの受診をおすすめします。