このコーナーでは、“歯”にまつわる慣用句や熟語、故事、ことわざなどの意味や由来などをご紹介します。
「ごまめの歯ぎしり」
「ごまめの歯ぎしり」とは、弱者や実力のないものがやたらと悔しがったり、いきりたったりすることのたとえです。
また、無力なものがいくら悔しがっても無駄という意味もあります。
ごまめが歯ぎしりをするほど悔しがる(悔しがっても影響がない)という意味ですが、そもそも“ごまめ”とは何のこと
だと思いますか?
ごまめとはカタクチイワシの幼魚を干したもの、あるいはそれを調理したもののことで、一般的には“田作り(たづくり)”
とも呼ばれます。
田作りはおせち料理に欠かせない一品でもありますので、ピンときた方も多いかもしれません。
「ごまめのような小さな魚はたいして影響を与えない」という解釈の表現なのですね。