安芸郡府中町本町にある歯科医院 さんたんだ歯科医院

「馬歯徒増(ばしとそう)」

このコーナーでは、“歯”にまつわる慣用句や熟語、故事、ことわざなどの意味や由来などをご紹介します。

 

「馬歯徒増(ばしとそう)」

  

 皆さんは、「馬歯徒増」という言葉をご存知でしょうか?
 これは、「何かを成し遂げることもなく、無意味に歳をとっていくこと」という意味で、
 自分の年齢を謙遜する時によく使われます。

 “馬歯”とは自分の歳をへりくだる言い回しで、
 “徒”は「無駄に」という意味があります。

 類似語には
  「馬歯加長(ばしかちょう)」
  「馬歯日増(ばしにちぞう)」
  「犬馬之歯〈齢〉(けんばのよわい)」
 などがありますが、なぜか “馬” や “犬” が使われているのにお気づきでしょうか? 
 これは『三国志』にも登場する曹操(そうそう)の五男・曹植(そうしょく)が著した
 『黄初六年令』の中で、自分を卑下する表現として「馬や犬といった動物のように…」
 と使ったことが元となっているようです。