9月1日の〝防災の日”に、備蓄品や防災袋のチェックをされた方もいらっしゃると思いいます。
備蓄品には食べ物や飲み物、トイレ関連に加えて、ぜひ備えていただきたいのが、歯ブラシなどの『オーラルケア用品』です。
災害関連死で最も多いのは肺炎で、その主な原因となる〝誤えん性肺炎”を予防するためには、お口のケアが何より欠かせません。
今回は、
「災害時のこんな時はどうするの?」

という疑問にお答えしながら、お口のケア方法などについてご紹介させていただきます。
★★★ 疑問① 災害時に歯ブラシがない場合は? ★★★
【答え:ハンカチで歯の汚れをぬぐったり、唾液腺マッサージを】

歯ブラシがない時は、ハンカチやタオルなどを指に巻き付け、歯の表面をぬぐって汚れを落としてください。
また、唾液にはお口の中をキレイに保つ働きがあるため、唾液腺を刺激するマッサージも有効です。
耳の前、あごの下などをやさしく刺激して分泌を促しましょう。
★★★ 疑問② 歯みがきの際に水を節約したい時は? ★★★
【答え:歯みがきは大さじ2杯の水でOK】

大さじ2杯(30ml)の水をコップに入れ、歯ブラシを軽くぬらして歯をみがきます。
都度、歯ブラシの汚れをティッシュなどで拭き、最後はコップの水で口を2~3回ゆすぎます。
この時、紙コップの中にティッシュを詰めてから水を吐き出すと、ティッシュが水分を吸収してくれるため、
水場に行かなくても歯をみがくことができます。
★★★ 疑問③ 歯をみがく気力が出ない時は? ★★★
【答え:ご飯をしっかり噛んで食べましょう】

避難生活に疲れて歯をみがく気力が出ないという時は、まずご飯はしっかり噛んで食べるようにしましょう。
よく噛み唾液の分泌が促されることで、唾液がお口の中の食べかすなどを流してくれます。
また、食後や起床時には、ペットボトルのキャップ1~2杯分のお茶やお水を口に含み、グジュグジュうがい
をしましょう。水分を舌の上や口の中全体に行き渡らせたり、歯と歯の隙間に行き来させたりして、汚れを落
とすように意識するのがポイントです。
★★★ 疑問④ 誤えん性肺炎にならないか心配です ★★★
【答え:高齢者は入れ歯のケアも必須】

誤えん性肺炎のリスクが高い高齢者は、災害時であっても入れ歯のケアは必須です。
食後は入れ歯の汚れをしっかり落とし、夜は外して寝ましょう。
※防災備蓄品には、「歯ブラシ」「液体歯みがき」「マウスウォッシュ」「ガム」「入れ歯のケア用品」もお忘れなく!