「お肌の曲がり角」と同様に、お口も急に衰えを感じ始める時期があります。それはズバリ40代!

「歯を失い始める」
「歯が黄ばむ」
「歯ぐきが下がる」
など、心あたりありませんか?
また、女性はホルモンバランスが大きく変化する時期でもあるため、これがお口の中のトラブルにつながる場合もあります。
今回は、40代以降になると増えるさまざまな『お口のトラブル』についてご紹介させていただきます。
★★★ トラブル① 歯周病で歯を失う ★★★

厚生労働省の歯周疾患実態調査によると、歯を失いやすいタイミングは40代半ばからが多く、
その主な原因は歯周病です。
歯周病は40代の二人に一人がかかっていると言われ、歯を失う原因の1位になっています。
さらに、歯周病菌の中には、女性ホルモンの影響で活動が活発化するタイプもあるため、ホルモ
ンバランスが変化しやすい時期は特に注意が必要です。
また、過去に治療した歯が再びむし歯になったり、神経を抜いた歯が欠けて抜歯するといったケ
ースも年齢を重ねるとともに増えてきますので、歯科定期検診を受けて状態を確認しておくと安
心でしょう。
★★★ トラブル② お口の乾燥、口臭 ★★★

加齢に伴い、唾液の分泌量は徐々に少なくなっていきますが、ストレスが溜まってしまうと、さ
らに唾液の分泌量が減少してしまいます。
唾液にはお口の中の細菌を抑制する働きがあるため、唾液の減少は口臭が強くなる原因に。
さらに、昨今ではマスクを着用する機会が増え、口呼吸がクセになってしまっている方も少なく
ありません。この口呼吸もお口の乾燥や口臭を助長しますから、鼻で呼吸するように意識しまし
ょう。
また、シェーグレン症候群という疾患や、薬の副作用によってお口の乾燥が引き起こされる場合
もありますので、気になる症状がある場合は放置せずにご相談ください。
★★★ トラブル③ 歯の黄ばみ、くすみ ★★★

歯の黄ばみ・くすみの原因は、飲み物や食べ物による着色汚れだけではありません。年齢を重ね
るにつれて、歯の表面にあるエナメル質が薄くなり、内部の象牙質が透けるようになるのも原因
のひとつです。
象牙質は黄みがかった色をしているため、若い頃よりも歯が黄ばんだように見えてしまうのです。
なお、食べ物の着色汚れにはステイン除去用の歯みがき粉や、歯科医院で行うクリーニングが有
効ですが、加齢による歯の着色の改善には、専用の薬剤を使用した「ホワイトニング」が必要です。
★★★ トラブル④ 歯ぐき下がり ★★★

肌が衰えてくるように、歯ぐきも少しずつハリを失って下がって見えることがありますが、年齢
以上に歯ぐきに影響が大きいのは「歯周病」です。
歯周病は、歯ぐきや歯を支える骨を破壊するため、進行するにつれて歯ぐきが下がってしまいます。
歯が長くなったように感じるとともに、歯ぐきが赤く腫れたり、出血があるといった場合は、早
めに受診しましょうう。
また、歯ぎしりや食いしばりのクセも、歯ぐきにダメージを与えて歯ぐきが下がる原因となりま
すのでご注意ください。
