長引くコロナ禍で外出控えが続き、運動不足を感じている方は少なくないでしょう。
そんな中、高齢者層で増えているのがオーラルフレイルです。
食事のときにむせやすくなった、滑舌が悪くなった、食べこぼしが増えた…。最近こんなことが増えていたら、オーラルフレイルのサインかもしれません。
そこで今回は、体の衰えも加速させてしまう「オーラルフレイル」についてご紹介します。
≪オーラルフレイルとは?≫
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【健康】 【フレイル(虚弱)】 【心身機能の障害(要支援・要介護)】
「フレイル」とは、加齢とともに心や体の機能が低下している状態のことです。
健康な状態と、人の手助けが必要な要支援・要介護の間にあり、多くの人は健康な状態からフレイルを経て、
介護状態へと至ります。また「オーラル」は英語で「口の」という意味になります。つまり「オーラルフレイ
ル」とは、お口の中、舌、のど、あごの機能や筋力が低下し始めた状態のことを指します。
≪オーラルフレイルのサイン≫
オーラルフレイルのサインには次のようなものがあります。
■滑舌が悪くなった
■食事中にむせることが増えた
■噛めない食べ物が増えた
■食べこぼしが増えた
■口の中がよく乾くようになった
■食欲が低下している
≪オーラルフレイルが増えた理由≫
近年、オーラルフレイルの急増が指摘されています。
その背景には、コロナ禍による運動不足や対面交流が減ったことで、体力や気力が低下してきていることが
考えられます。
それに伴って食欲も低下し、つい食べやすいものや柔らかいものを選ぶなど、食事の内容にも偏りが見られ
るようです。
また、マスクを着用している間、口元の筋肉がゆるんで口をポカンと開けてしまう方も注意しましょう。
実はオーラルフレイルは高齢者だけでなく、今や40歳代半ばからはじまるとと言われています。64歳以下
でも5割以上の方がオーラルフレイル予備軍であるという調査結果もあります。
≪オーラルフレイルを予防・対策する“健口”体操≫
オーラルフレイルの予防・対策には次のような“健口”体操が有効です。
①~⑤を1日3回行ってみましょう。
※オーラルフレイルの人はフレイルになる割合が2.4倍増加するといわれています。
体の健康にも直結する、お口の健康づくりを大切に!