このコーナーでは、“歯”にまつわる慣用句や熟語、故事、ことわざなどの意味や由来などをご紹介します。
「明眸皓歯(めいぼうこうし)」
皆さんは「明眸皓歯」または「皓歯明眸(こうしめいぼう)」という言葉をご存知でしょうか?
これは、世界三大美女のひとり“楊貴妃”の美しさをたたえた言葉です。
その由来は、非業の死を遂げた楊貴妃をしのび、唐の詩人・杜甫が自らの作品で
「明眸皓歯 今 何処(いずく)にか在(あ)る」
と詠(うた)ったところからきているそうです。
「明眸」とはパッチリと明るい瞳のことを指していて、「皓歯」とは白くキレイな歯を意味しています。
現代でも「明眸皓歯」は美人や容姿端麗(ようしたんれい)な様を意味する言葉として使われていますが、
昔から白くてキレイな歯は美人の象徴だったのですね!