春はスギ花粉症の方にとっては憂鬱な季節ですよね。
鼻や目がつらくなる花粉症ですが、実はお口の健康にも悪い影響を与えているということをご存知でしょうか?
そこで今回は、「花粉症とお口の健康」についてお話しします。
★★★ 花粉症はなぜお口の健康に悪影響を与える? ★★★
花粉症はなぜお口の健康に悪影響を与えるのでしょうか?
主な症状とあわせて解説します。
★①鼻づまりで口呼吸になる★
花粉症の主な症状といえば、鼻水や鼻づまりがあります。
そのような時は鼻呼吸が難しくなるため、自然と口呼吸が増えてしまうと思います。
この口呼吸は、実はお口の中の環境を悪化させる原因のひとつになります。
お口の中は唾液で潤うことによってさまざまなリスクが回避できているため、口呼吸
のよってお口の中が乾燥してしまうと、お口の環境は一気に悪化してしまいます。
★②花粉症の薬で口が渇く★
花粉症の治療薬に使われることが多い「抗ヒスタミン薬」がお口の健康に悪影響を与
えてしまうこともあります。
例えば、お口の中が渇いたり、唾液の分泌を抑制したりする副作用のある薬もあります。
症状の現れ方には個人差があり、薬を飲み続けることでこういった症状が緩和される
こともありますが、花粉症の治療薬を飲んでいる方は口の乾きに注意しましょう。
★③副鼻腔炎で歯が痛む★
花粉症が重症化して副鼻腔炎(蓄膿症)になると、歯に痛みを感じることがあります。
副鼻腔炎とは、ほお骨・目・額など顔の骨にある空洞に膿(うみ)や細菌がたまって
起きる病気です。
その炎症の位置によって目の奥や頭が痛むことがあり、特にほお骨や鼻の両脇の空洞
で炎症が起きると、上あごの歯の付け根に圧力がかかって、上の奥歯に痛みが生じる
ことがあります。
★★★ 花粉の時期のお口のケア ★★★
花粉症の時期は、特に次のようなお口のケアを意識してください。
【①歯ブラシ&フロスで徹底ケア】
お口の中が乾燥すると、むし歯・歯周病のリスクが高くなるため、普段以上にお口の
ケアには気を遣う必要があります。
歯ブラシに加え、フロスや歯間ブラシでのケアもお忘れなく!
【②唾液の分泌量をアップ】
唾液の分泌量が減ると、口臭が強くなる原因にもなります。
よってこまめな水分補給を心掛けたり、ガムを噛んで唾液を分泌させたりしましょう。
また、薬の副作用でお口の乾きがつらい場合は、医師や薬剤師にご相談を!
【③健康的な生活リズム】
免疫力は、お口の健康にも関係しています。
花粉症の時期は生活の質が低下して、ストレスを感じることも少なくないと思います
が、できるだけ健康的な生活を心掛けて免疫力が下がらないように注意してください。
※副鼻腔炎による歯の痛みは、「冷たいものがしみる」といったものではなく、
「ものを噛んだ時や運動時に響く」ような感じです。
レントゲンで確認することができますので、心配な方は気軽にご相談ください。