「ごはんは1口30回噛もう!」と言われたことはありませんか?
しっかりと噛むことは健康に良いとわかっていても、1口30回噛むことを継続するのはなかなか難しいですよね。
今回は、そんな“たくさん噛むこと”をクセづけるための工夫をご紹介しますので、ぜひお試しください。。
★★★ “たくさん噛むこと”のメリット ★★★
たくさん噛むと、唾液の分泌が促されます。
唾液には、お口の中の汚れを洗い流したり、細菌の繁殖を抑制したり、
歯の石灰化を促すといった作用があります。これによって、お口の中が
清潔に保たれ、歯周病や口臭の予防、初期むし歯の修復といったメリッ
トがあります。
唾液にはアミラーゼという消化酵素が含まれ、よく噛むことで食べ物と
混ざり、胃腸で効率よく消化・吸収が行なわれるようになります。
人間は食事を始めて約20分後に満腹感を感じるといわれていますので、
しっかりと噛みながら時間をかけて食べると、少量の食事でも満腹感を
得られやすくなります。ダイエットしたい方は、ぜひよく噛んで食べま
しょう!
しっかり噛んでお口をよく動かすと、お口周りの筋肉が刺激され、フェ
イスラインがスッキリしたり、表情が豊かになったり、発音がきれいに
なるといったメリットもあります。
さらに、噛むことで脳の血流が促され、脳が活性化するともいわれてい
ます。
★★★ “たくさん噛むこと”の工夫 ★★★
≪工夫①≫噛みごたえのある食材を選ぶ
噛みごたえのある食材を選ぶと、噛む回数を増やすことができます。
例えば、肉はひき肉や薄切り肉よりもかたまり肉、歯ごたえのある
イカ、タコ、食物繊維の多い根菜やキノコ類、こんにゃくなどがお
すすめです。
調理時は、みじん切りや千切りよりも乱切りにしたり、繊維に沿っ
てカットしたり、歯ごたえを残して加熱したりといった工夫もよい
でしょう。
≪工夫②≫最初の3口だけでも30回噛む
急にすべての食事を1口30回噛むというのも大変ですから、まず
は最初の3口だけでも30回噛んでみませんか?
毎食時に「よく噛むことは体にいい」と思い出すことも大切です。
慣れてきたら、噛む回数を少しずつ増やしていきましょう。
≪工夫③≫「ながら食い」はやめる
食事の時、スマホやテレビを観ながら食べていませんか?
このような「ながら食い」は意識が食事以外に向いているため、噛
む回数が減りがちです。
食事に“全集中”するために、できるだけ「ながら食い」は避けましょう。
≪工夫④≫ときどき箸を置いて味わう
食事の時、時々箸を置いて料理を味わう時間を持ってみましょう。
「1口食べたら箸を置く」という方法もありますが、「各料理の1
口目だけでも箸を置いてみる」のはいかがでしょうか?
味付けや香り、食感などに集中して味わい、テレビの“食レポ”のよ
うに解説をしてみるのも楽しいかもしれません。