歯周病の予防はしっかりできていますか?
「毎食後、歯をみがいている」
という方は素晴らしいと思います。
ただ、「歯ぐき」を意識するともっと効果的に予防ができますよ。
歯周病は “歯の病気”と思われがちですが、実際は “歯ぐきの病気”です。そのため、歯周病予防には歯ぐきの健康が何よりも重要です。
そこで今回は「歯ぐきの健康」について考えてみましょう。
★★★ 歯周病とは? ★★★
まずは、歯周病のおさらいです。
歯周病は細菌の感染によって引き起こされ、歯ぐきが炎症を起こしたり、歯を支える骨が溶けて
しまう病気です。
軽度は歯肉炎、中度は歯周炎、重度は歯槽膿漏と呼ばれ、これらをまとめて歯周疾患と言います。
★★★ 歯ぐきの健康はなぜ大切? ★★★
歯周病の予防として歯ぐきの健康が大切な理由は、歯周病の原因菌である歯垢(プラーク)が、
歯と歯ぐきの間にたまるからです。
歯と歯ぐきの間には歯周ポケットと呼ばれる隙間があり、この中に歯垢が付着して細菌が増殖し
ます。細菌は酸素を嫌うため、歯ぐきの奥へ奥へと増殖して、歯周病が進行を続けます。
そうならないためには、歯周ポケットの歯垢を除去することが重要です。また、歯周病は痛みな
どの自覚症状がないまま進行するため、日々歯ぐきの健康状態を確認することも大切です。
★★★ 歯ぐきの健康を守る習慣とは? ★★★
では、歯ぐきの健康を守るための習慣をご紹介しましょう。
≪①歯垢をしっかり落とす≫
歯をみがいても、歯垢が落ちていないければ歯周病は予防できません。
特に次のようなところに歯垢がたまりやすいので、しっかりと歯ブラシ
の毛が当たるように鏡を見ながら確認してみましょう。
≪②歯間清掃用具を使う≫
歯間清掃用具とは、デンタルフロス、歯間ブラシ、タフトブラシなど、
歯と歯の間をキレイにするグッズのことです。
一般的に、歯ブラシだけで除去できる歯垢は60%といわれていますの
で、歯と歯ぐきの健康を守るためにぜひ活用してみましょう。
≪③マッサージをする≫
歯ぐきをマッサージすると、歯ぐきの血行が良くなるだけでなく、唾液
の分泌の促進や、歯ぐきの健康チェックができます。
お風呂に入りながらなど、リラックスした状態で行ってみましょう。
①上の歯ぐきに人差し指の腹を当て、クルクルと円を描くように
マッサージします。下の歯ぐきも同様に行ってください。
②①と同様に歯ぐきの内側もマッサージします。
【ポイント】
・清潔な指で行ってください。
・腫れや出血がないか、歯ぐきの健康もチェックしましょう。