安芸郡府中町本町にある歯科医院 さんたんだ歯科医院

歯みがき・うがいが風邪予防に!?“お口のケア”で感染症を吹き飛ばそう!

1年で最も寒い2月になりましたが、風邪やインフルエンザといった感染症には、まだまだ注意が必要な季節ですね。
手洗い・マスク・換気などの対策は行っていると思いますが、お口の中をケアして清潔にしておくことも大切な感染症対策のひとつになります。

 

★★★ お口の中の状態と感染症との関係 ★★★

 お口の中の状態と感染症…。
  
 一見、関係がないように思われるかもしれませんが、実はお口の中の細菌の状態によって、感染症にかかりやすく
 なったり、逆に感染を予防できたりします。

 例えば、感染症の原因となるウィルスは、まず目・鼻・口といった粘膜に付着します。この時、お口の中にいる歯
 周病菌などが体内にウィルスを侵入させる手助けをしてしまうのです。

 そのため、お口のケアが疎かになり、悪い細菌がお口の中で増えると、感染症にかかるリスクも高まるというわけ
 です。

 要介護の高齢者を対象にした調査では、歯科衛生士によるお口のケアを受けたグループは、受けていないグループ
 に比べてインフルエンザの罹患率が10分の1だったとの結果もあります。

 また、唾液の中にはIgA(アイジーエー)という抗体が含まれており、悪い細菌やウィルスが体内に侵入するの
 を防いでいます。ただし、こちらもお口のケアが不十分だと、IgAの働きが低下して感染症のリスクが高まると
 いわれています。

★★★ 感染症予防に役立つ“お口のケア” ★★★

 では、具体的に感染症に役立つ“お口のケア”についてご紹介しましょう。

 【① まずは歯みがきをしっかりと!】  
   「歯みがきは毎日しっかりしている」
   という方でも、お口の中の細菌をできるだけ少なくする歯のみがき方を意識してみましょう。
   1日の中で最もお口の中の細菌が多いのは起床時ですので、毎食後に加え、朝食前に歯みがき
   をするのもおすすめです。
    
   また、細菌は歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間に付着しやすいため、歯ブラシは歯に対して斜め
   45度に当ててみがき、デンタルフロスや歯間ブラシも併用しましょう。

 【② 2種類のうがいと舌みがき】
   お口の中を占める割合は、歯が25%、のど・ほおの内側・舌といった粘膜が75%ですので、
   歯をみがくだけではお口の中の細菌を減らすことはできません。
   
   うがいは、のど周辺の粘膜を洗浄する「ゴロゴロうがい」だけでなく、「ブクブクうがい」もし
   て、ほおの内側などの粘膜もきれいにしましょう。加えて、舌専用のブラシで舌の表面の汚れを
   除去することも大切です。

 【③ 唾液の質と量を高める】  
   唾液中に含まれるIgAを増やすには、発酵食品や食物繊維が多い食生活が有効だそうです。
   これらには腸内環境を整える作用があり、免疫力のアップにつながることから、唾液中のIgA
   の増加にも影響を与えています。
    
   また、しっかりと食事を噛んだり、ガムを噛んだり、おしゃべりを楽しんだりして、唾液の量を
   増やすことも意識しましょう。