安芸郡府中町本町にある歯科医院 さんたんだ歯科医院

口臭対策だけじゃない、むし歯・歯周病予防にも「洗口剤」の正しい選び方・使い方

洗口剤とは「マウスウォッシュ」「デンタルリンス」とも呼ばれる液体タイプのオーラルケア用品のことですが、実は口臭対策だけでなく、むし歯や歯周病の予防にも有効なのはご存知でしたか?

今回は、洗口行剤の正しい選び方や使い方のポイントをご紹介させていただきますので、ぜひご活用ください! 

 

 ★★★ 選び方のポイント ★★★

  【1】商品ボトルの表記を確認する
    
  
     洗口剤には「液体歯みがき(デンタルリンス)」と「洗口液(マウスウォッシュ)」
     の2種類があります。
     どちらも少量を口に含んでうがいをしますが、「液体歯みがき」はうがいの後に歯ブ
     ラシで歯をみがく必要があります。
     一方、「洗口液」は歯みがき後に使用したり、外出時にお口の中をさっぱりさせたい
     時などに使います。
     商品ボトルの裏には「液体歯みがき」または「洗口液」の表記がありますので、ご自
     身の使い方に合ったものを選ぶようにしましょう。

  【2】自分に合った効果を選ぶ
    
     次に、ご自身が気になっている症状に効果があるのかどうかチェックしましょう。
     商品パッケージなどを見ると、「むし歯・口臭予防」「歯肉炎対策」「知覚過敏予防」の
     記載があるので確認してみましょう。

  【3】アルコールの有無もチェック
     洗口剤にはアルコール入りとノンアルコールタイプがあります。
     アルコール入りは清涼感が強く、ピリピリとした刺激や辛みが強すぎると感じられる方
     もいらっしゃいますので、お子さまや高齢者が使用する場合は低刺激のノンアルコール
     タイプの方が良いかもしれません。

 

★★★ 使い方のポイント ★★★

  せっかく洗口剤を使っていても正しく使わないと効果は半減してしまいます。
  洗口剤を使う時には次のようなポイントを意識してみましょう。

  ≪①30秒間しっかりとうがい≫
       
     液体タイプの洗口剤は歯と歯の間や歯周ポケットなどにも有効成分が届きやすく、お口
     の中の細菌の集合体(バイオフィルム)を破壊する作用もあり、歯みがきだけでは不足
     しがちな部分のケアもすることができます。
     したがって、洗口剤を口に含んだら、お口の中のすみずみまで行き渡るように30秒
     らいかけてしっかりとうがいしましょう。

  ≪②使用後のすすぎはしない≫ 
       
     洗口剤の有効成分を長くお口の中に留めるために、使用後は水でお口をすすがないのが◎。
     さらに、飲食も使用後30分間程度時間を空けるのが有効です。
     液体歯みがきも歯ブラシでブラッシングした後は、水で口をすすぐ必要はありませんが、
     もし口の中に違和感が残る場合は少量の水で軽く口をすすぎましょう。

  ≪③「イオン系」「非イオン系」に注意  
     歯周病対策用の洗口剤には、イオン系と非イオン系の2種類ありますが、イオン系のもの
     は歯磨き剤の成分と反応して殺菌効果が弱まる場合があるので注意が必要です。
     対策としては、歯みがきをした後に30分ほど時間を置いてから使用したり、歯みがき粉
     と洗口液を同じブランドのものにしたりするとよいでしょう。

      <イオン系洗口液の代表的な成分>
        ・グルコン酸クロルヘキシジン
        ・塩化セチルピリジニウム(CPC)

      <非イオン系洗口液の代表的な成分>
        ・エッセンシャルオイル

「洗口剤はどんな商品を使ったらいの…?」
  といった疑問がございましたら、お気軽に当院スタッフまでご相談ください。