「冷たいものがキーンとしみる…そんな時には知覚過敏用の歯みがき粉がおすすめ!」
といったテレビCMを見かけることがありますよね。
たしかに、知覚過敏になると冷たいものが歯にしみますが、実はむし歯でも同じような症状が起こります。
中には、
「知覚過敏だと思っていたら実はむし歯だった…」
というケースも少なくありません。
そこで今回は、むし歯と知覚過敏の見分け方についてお話しさせていただきます。
★★★ むし歯とは? ★★★
まず、そもそもむし歯とは何なのかをおさらいしてみましょう。
むし歯とは、むし歯菌が出す酸によって、歯に含まれるカルシウムが溶けてもろくなり、
歯に穴が空いてしまう疾患です。
歯の表面にあるエナメル質が溶ける初期の段階では痛みがないものの、歯の内側にある
象牙質まで進行すると冷たいものや甘いものがしみるようになり、さらに奥の歯の神経
にまで達すると痛みが発生します。
むし歯菌は歯に付着した食べカスをエサに増殖しますので、丁寧な歯みがきがむし歯予
防には大切です。
★★★ 知覚過敏とは? ★★★
また、知覚過敏とは歯周病や加齢、過度なブラッシングなどによって歯ぐきが下がった
り、歯の表面にあるエナメル質が溶けたり削れたりして、歯の内側にある象牙質が露出
することで発生します。
象牙質の表面には象牙細管と呼ばれれる無数の穴があり、歯の神経に向かってトンネル
のように伸びているため、象牙質が露出してしまうと神経が反応しやすくなり、冷たい
ものや甘いものがしみるようになります。
知覚過敏用の歯みがき粉を使っても症状が緩和されなければ、露出した部分に薬剤やコ
ーティング剤を塗ったりする治療が歯科医院で行われます。
★★★ むし歯と知覚過敏の症状の違い ★★★
では、むし歯と知覚過敏の具体的な症状の違いを見てみましょう。
★★★ まとめ ★★★
むし歯と知覚過敏の症状は似ている部分もありますので、「冷たいものがしみる=知覚
過敏」と自己判断せず、
「もしかしたらむし歯の可能性もある」
ということも覚えておきましょう。
しみる・痛むといった気になる症状があればお早めにご相談ください。