歯は全部で28本(親知らずを含めると32本)ですが、あなたはいま何本残っていますか?

近年、さまざまな調査で、「歯が多く残っている高齢者ほど健康で長生き」ということが明らかになってきています。
★★★ 高齢者の残存歯数の実態は? ★★★

厚生労働省や日本歯科医師会では、80歳の時に20本の歯を残すことを目標とする「8020運動」を推進してい
ますが、高齢者の残存歯数は年々増加傾向にあり、今では8020を達成している方は“50%”にもなっています。

ただ、実際のところ歯に対する健康意識には個人差があり、歯を大事にしている人は残存歯が多く残っている一方で、
ケアをおろそかにしてきた人は、残存歯が少ないという実態もあるそうです。
★★★ 残存歯数と健康リスク ★★★
それでは、具体的に残存歯数と健康にはどのような関係があるのかご紹介させていただきます。
【①寿命】

65歳以上の2万人を対象に4年間かけて行われた調査によると、
残存歯数が少ない人ほど寿命が短いという結果でした。
20本以上残存歯がある人と比較した場合、残存歯数が19~10
本で死亡率が1.3倍、9本以下では1.7倍に上昇しているそうです。
【②認知症】

愛知県が65歳以上を対象に行った追跡調査によると、残存歯が少
ない人は認知症の発症リスクも高いということがわかっています。
歯が20本以上しっかり残っている人や、入れ歯を入れて食べ物の
咀嚼がしっかりできている人と比べて、歯を失ったままにしている
人は、認知症の発症リスクが最大1.9倍にも上昇しているそうです。
【③介護】

また、65歳以上を対象に行った歯の状態と要介護認定の状況では、
残存歯が少なく食べものが噛めない人ほど、要介護認定を受ける割
合が高くなったそうです。
残存歯が20本以上ある人と比較すると、19本以下の人では要介
護認定を受ける割合は1.2倍、入れ歯を入れず食べ物をしっかり咀
嚼できていない人はさらに1.47倍まで上昇しました。
【④転倒】

高齢者の場合、転倒すると骨折から寝たきりにつながることが多い
ため、転倒は健康寿命を短くする要因のひとつになります。
この転倒と歯の関係についても調査を行ったところ、残存歯が少な
い人ほど転倒をすることが多いということもわかりました。
20本以上の残存歯がある人と比較すると、転倒のリスクは残存歯
19本以下で入れ歯を入れている人は1.36倍、入れ歯をしていな
い人は2.5倍まで上昇しました。
★★★ 残存歯数と健康寿命 ★★★
以上のようなことからも、1本でも多くの歯を残すことが健康寿命を延ばすことにもつながります。
成人の場合、歯を失う原因の多くは“歯周病”になりますので、毎日歯みがきなどのお口のケアをしっかりする、
そして、定期的に歯科検診で早期発見・早期治療に努めるようにしましょう。

もし、少しでも不具合を感じたときには、お早めに歯科医院へご相談ください。