今回は、「子どものお口の健康」に関するアンケートや調査の結果をいくつかご紹介したいと思います。

「しっかり噛むことに対する親の意識」や「お口の健康に影響する生活習慣」など、興味深いないようがありましたので、お子さんをお持ちの保護者の方は、ぜひ参考にされてみてください。
★★★ ロッテが行った「噛む力」に関するアンケート ★★★
ガムやグミなどのお菓子全般を販売している株式会社ロッテ(本社:東京都新宿区)が「噛む力」をテーマに、
3~12歳の子どもを持つ親を対象に行った調査。(2022年実施、回答数2350人)
【質問①】普段から、子どもに対して食事中に「よく噛む」よう伝えていますか?
(画像をクリックすると拡大)
この質問に対しての回答は、「時々伝えている」が最も多く、「頻繁に伝えている」と合わせると
6割以上のご家庭で、子どもに対して「ご飯はよく噛む」と伝えているといった回答になってい
ます。
【質問②】子どもと「よく噛むことの重要性」や「なぜよく噛むことが大事なのか」
について話したことはありますか?
(画像をクリックすると拡大)
その一方で、よく噛むことの大切さについて「深く話したことがある」と回答した方は少数派で、
「あまり話したことがない」「全く話したことがない」という回答は半数弱になっています。
※食事をしっかり噛むことは、唾液がたくさん出て食べ物の消化を助けるだけでなく、むし歯・歯周病・口臭の予防
にもつながります。さらには、肥満防止、ストレスの軽減、脳の活性化など他にもさまざまなメリットがあります
ので、ぜひ子どもたちには噛むことの重要性について伝えていただきたいと思います。
★★★ 富山大学が行った「生活習慣とむし歯の関連要因」に関する調査 ★★★
富山大学(本部:富山県富山市)が「生活習慣とむし歯の関連要因」をテーマに、富山県内に住む小学4~6年
生を対象に行った調査。(※2018年実施、分析数1万2146人)
【調査①】就寝の時間
調査によると、寝る時間が遅くなるほどむし歯が多い児童の割合が増加していたそうです。
夜更かしをしていると、口寂しくなって、つい何かを食べてしまったり、面倒になって寝る前の歯みがきをや
らずに寝てしまったりしているのかもしれません。
就寝時間の遅い児童の方がむし歯が多いのは、もしかすると、こういったことが影響しているのかもしれませ
んね。
【調査②】メディアルールの有無
ネットやゲームの使用時間を家庭内で決めるといった「メディアルール」についての調査では、「ある」よりも
「ない」と回答した児童の方がむし歯の割合が高くなっています。
ネットやゲームをしている間は無言になりがちで、唾液の分泌量が少なくなってしまいます。さらに、夢中にな
るとお口がポカンと空いて、口呼吸になってしまう子供も多く、口の中が乾燥してむし歯や歯周病のリスクを高
めることにも…。
また、ゲームをしながらだらだらと間食をしてしまうと、口の中が頻繁に酸性に傾いてむし歯になりやすい状況
を招いてしまいますので、ご家庭で現在「メディアルール」がない場合は、ぜひ設けてみてはいかがでしょうか。



