「お口ぽかん」とは、テレビなどを見て集中している時、口がぽかんと開いている状態のことです。

医学用語では「口唇閉鎖不全」と呼ばれ、約3割の子どもにこの症状が見られると言われています。
「お口ぽかん」は様々なトラブルの原因になりますので、「うちの子もお口ぽかんかも…」という場合は、今回ご紹介する解消法をぜひ楽しみながら行ってみてください。
★★★ 「お口ぽかん」がダメな理由 ★★★
お口ぽかんは口呼吸になりやすいため、口の中が乾燥してむし歯や歯周病の発生リスクを高めたり、
口臭が強くなる原因にもなります。
また、睡眠中の口呼吸はイビキをかきやすくなったり、睡眠時無呼吸症候群を引き起こしやすくもな
ります。さらには、慢性的に口が開いていると、歯並びが悪くなったり、口周りの筋肉が衰えて、顔
のゆがみにつながることもあります。
★★★ 「お口ぽかん」を解消する方法 ★★★
お口ぽかんの主な原因のひとつが、口周りの筋力が弱いことです。その場合は、次のようなトレーニ
ングでお口周りの筋肉を鍛えてあげましょう!
【①口を使う遊びもの】

例えば、
「風船をふくらませる」
「おもちゃの吹き戻しを吹く」
「シャボン玉を作って遊ぶ」
「風車を息で回す」
といった息を吹き込むような遊びは、口周りの機能を高める効果がありますので、
お子さんの遊びにぜひ取り入れてみてください。
【②ブクブクうがい】
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口の中をゆすぐ「ブクブクうがい」も、左右と上下に頬をふくらませることで、口
周りのトレーニングになります。また、水を口に含まずに空気だけで練習するのも
おすすめです。
【③ボタントレーニング】
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直径30㎜くらいのボタンに結びつけた糸をひっぱり、口周りの筋力を鍛えるトレ
ーニングです。首や頭を動かさず、、口周りの力だけでボタンが唇から外れないよう
にキープするのがコツです、1回30秒のトレーニングを1日3回くらいお子さん
にやらせてみましょう。
【④舌鳴らし】
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舌全体を上あごに密着させてから勢いよく舌をおろす〝舌鳴らし”には、舌を持ち上げ
る力を鍛える効果があります。
鳴らす時に下あごを下げ、舌裏にあるヒダをできるだけ伸ばすようにするのがポイント
です。
※鼻炎が原因で慢性的に鼻がつまっていたり、歯並びが悪くて口が閉じにくくて「お口ぽかん」になっているケースもありますので、お子さんの状態をしっかりチェックしてあげてください。