「歯が痛い…」「詰め物がとれた…」など、お口のトラブルはいつ発生するかわかりません。
すぐに歯科医院を受診できればいいのですが、12月は仕事が立て込むことが多かったり、年末年始の休診に重なってしまうことも…。
そこで今回は「お口のトラブル“応急処置法”」をご紹介します。
★トラブル1★≪歯が痛む…≫
歯の痛みの主な原因として考えられるのは、むし歯や歯周病、噛み合わせなどがあります。
もし「眠れないほど歯が痛む」「生活や仕事に支障がある」という時は、応急処置として市販の鎮痛剤を
服用してみましょう。パッケージの効果の欄に“歯の痛み”と記載のあるものを選んでください。また、患
部を冷やすことも痛みを和らげる方法の一つです。タオルで包んだ保冷剤や冷却枕などを頬側から当てて、
外側から患部を冷やしましょう。
なお、歯が痛くなるとつい気になって歯ブラシや爪楊枝などで患部をさわりたくなりますが、これは痛み
が悪化する可能性があるため避けてください。
★トラブル2★≪詰め物がとれた…≫
「餅を食べたら、歯の詰め物がとれてしまった」というのは、お正月によくあるトラブルです。
餅やキャラメルといった粘り気のある食べ物は、歯の詰め物や被せ物などがとれやすいためご注意くださ
い。
もし詰め物がとれてもすぐに受診できない時は、次のようなことに気を付けてください。
まず、詰め物が取れた穴に食べ物のカスが残らないよう、丁寧に歯みがきをしましょう。
また、患部の歯は削られて歯が薄くなっている部分もあるため、食事の時はできるだけその歯は使わない
ようにしてください。
なお、自分で詰め物を歯に戻したり、くっつけたりするのは厳禁です!
そして、外れた詰め物は捨てずに受診時に持参しましょう。
★トラブル3★≪口が臭う…≫
お口のニオイの原因の多くは、お口の中のトラブルです。
主にむし歯、歯周病、お口の乾燥など、根本的に治療が必要なものですが、「すぐに何とかしたい!」と
いう時は、次のようなことをお試しください。
まず、空腹時はお口のニオイが強くなりがちですので、食事をすることをおすすめします。
もし食事をとる余裕がない場合は、ガムを噛んで唾液を分泌させるのも有効です。また、、お茶を飲んだ
りお茶でうがいをしたりするのもよいでしょう。緑茶やウーロン茶には、カテキンやポリフェノールとい
った抗菌・消臭成分が含まれています。
★トラブル4★≪口内炎ができた…≫
お口の中にポツンとできる口内炎は大きなトラブルではないものの、食事のたびにしみたり痛んだりして
意外と気になるものですよね。
口内炎ができた時は、貼るタイプや軟膏などの市販薬を使うと、患部をカバーして不快感を緩和すること
ができます。
また、口内炎を早く治すには、うがい薬でブクブクうがいをすることも有効だと言われていますので、ぜ
ひお試しください。
なお、一般的な口内炎であれば2週間程度で治りますが、なかなか治らない、症状が悪化してきている、
同じ場所によくできるといった場合は、歯科医院を受診することをおすすめします。
※症状が改善されたと思っても、これはあくまで“その場しのぎ”の処置法になります。お口のトラブルは放置せず、早めに受診するようにしてくださいね。